共存する世界は

2015年07月17日 23:57

某日。
小劇場にて。
開演間際。
近くに座る男女大きな声で話をしている。
どうも出演者Aの知り合いのようだ。
男女の前には学生が二人座っている。
劇場では携帯の電源を切るよう、また、許可のない撮影はしないようにアナウンスしている。

女「Aの写真撮ったら怒られるかな」
男「音鳴ってばれるんじゃね?」
女「音鳴らないから大丈夫」
男「フラッシュとか光ったらまずくない?」
女「光らないようにしたー」
男「そんならいんじゃない」
女「これって確信犯だよねー」
男女 笑う。

この会話を耳にしてとても驚いた。注意するべきか迷う。
開演までどのくらい時間があるかわからない。
既に定刻を過ぎている。
お互い、そして周りも気まずいまま芝居を見たくない。
実際に写真を撮ったわけでもないのに注意はできないか。
気のきいた注意の仕方があるはず・・・咄嗟の事で何も浮かばない。
何が出来る?どういえばいい?
時間にして1分はあったと思う。
が、私は何も出来なかった。

その女性は、最初にAが出て来て正面を向いた時に一回携帯を向けすぐに隠した。
音もフラッシュも無かった。
だが、暗い客席に画面が一瞬光った。
彼女はやがて寝た。
うなだれた頭の上には少し高さのある帽子。
終演間際、メールの振動が一回あった。
そしてカーテンコールの時にまた撮っていた。

***

帰り道、悔やんだ。
あんな注意が出来たかな、こんな風に言えばよかったかな、と考えた。
また、マナーを守れない人が守りたくなるような方法はないものかとも思う。
本番上演中の写真をデータで貰ったりSNSで上げられたら、Aは悲しいだろうに。

劇場はオープンな場。
その女性をはじくつもりはない。
怒る云々ではなく、何故ルールがあるのか話せばわかることなのだ。
Aには是非そうしていただきたい。

しかし
現実は想像力の欠如が蔓延している。(私も含め)
「まさか」が現実になってからでは遅いこともある。
もう少しシビアに世界を見ないと、と反省した。


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